ミス (p.1479)

「やりそこない。まちがい。ミステイク」
「三国」のこの説明にはなんら問題はない。
 ところで、最近発売された「広辞苑」には次から次にミスが指摘されている。
この辞典の特徴はことばの「辞典」と、歴史・文化に関する項目を取り入れた「事典」をコラボさせたところにあるのだが、ミスはこの「事典」の部にばかり集中している。片方が足を引っ張って不協和音を奏でている感がある。
 この「事典」にはかねてから共産主義に肩入れした説明が多いという指摘がある。国語「辞典」に「事典」を入れると便利だという発想は曲がり角に来ているのではないか。