じさ【時差】(p.615)

「地球上の各地方によってちがう、標準時刻の差」
ちなみに「新明解」はより科学的に
「時刻として、各地点の地方時を採用すれば、時差は、経度差15度につき1時間」
とある。その通りだが、実際はきわめて政治的な要素がある。
 ネパールはインドに対する対抗意識からか、15分という稀な時差を設けている。また、北朝鮮はこれまで日本と同時刻だったが、日本統治時代の残滓をなくすために30分の差をつけた。韓国も日本との間に時差をつけようとしたが、実現に至っていない。
 インドネシアには東部、中部、西部と1時間ずつの時差がある。しかし、それよりはるかに東西に長い中国は3時間ほどの時差があってしかるべきなのに、北京時間一つしかない。これらはきわめて政治的だと言える。