2018年1月のブログ記事

  • ミス (p.1479)

    「やりそこない。まちがい。ミステイク」 「三国」のこの説明にはなんら問題はない。  ところで、最近発売された「広辞苑」には次から次にミスが指摘されている。 この辞典の特徴はことばの「辞典」と、歴史・文化に関する項目を取り入れた「事典」をコラボさせたところにあるのだが、ミスはこの「事典」の部にばかり... 続きをみる

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  • はし【端】(p.1205)

    「長く続いているものの始まり(終わり)」 言い換えとして「はじ」「はしっこ」が上がっている。 「はしっこ」は良いとして、「はじ」や「はじっこ」は東京弁だろう。関西人はこの使い方には強い抵抗がある。 なぜならそれらは「恥じ」を連想させ、自虐的な感じを抱かせるからだ。 これを何の抵抗もなく口にする東京... 続きをみる

  • あて【当て】(p.30)

    「〔大阪などの方言〕酒のつまみ」 「三国」はふだん〔関西方言〕と書くのに、「あて」をよりによって〔大阪などの方言〕としたのは確たる根拠があるのだろうか。「など」は具体的にどこの地域を含むのか。ここは〔関西方言〕で良いのでないか。「あて」は東京でも通じるという人もいるし、関西でも世代によって使わない... 続きをみる

  • おりたつ【降り立つ】(p.206)

    「おりて行く」「おりて行って立つ」 う~ん、意味はわかるがこれは「東京方言」だろう。 例にあがっている「バスから降り立つ」は関西ではまず使わない。 「バスから降りる」で充分ではないのか。 東京では複合動詞が好んで使われる好例だといえる。

  • かいぼり【掻い掘り】(p.229)

    「(魚をとったりするために)堀や池などの水を全部くみ出すこと。」 この語は寡聞にして知らなかった。  同じ意味を表すことばに「池干し」「池ざらい」「ざっこざらえ」「じゃっかい」「ドビ流し」「ぽんつく」などがある。「三国」に「池干し」の記載はない。 筆者が小さかったころは「じゃっかい」と言っていた。... 続きをみる

  • へ【屁】(p.1374)

    「肛門からもれる、腸の中のガス。おなら」 関西弁ならではの表現が「(何もする事がないから)屁えこいて寝よか」 とか、子どもの遊びで「だぁるまさんが転んだ」を「坊さん(ぼんさん)が屁をこいた」 という。「ぼうさん」ではなくて「ぼんさん」である。 関西弁は品がない、と東京人の顰蹙を買うだろうが、そのユ... 続きをみる