れんちゅう;れんじゅう【連中】(p.1666, 1667)

「れんちゅう」と「れんじゅう」はどのような使い分けがあるのだろう。
「れんじゅう」は古風な言い方。②古風な音曲などの一座の人々」が語源だろうが、これはすでに廃語に近い。
「れんちゅう」にある〈軽く見て使うことが多い〉の注は当たっているが、今はほとんど聞かない。漢語は堅苦しくて遠ざけられるのか。

やから【族・輩】(p.1556)

「なかま、連中」
ふつう、悪い意味で使われる。昔はよく「不逞の輩」が使われたが、今は死語と化した。
今、大の大人が使うと「差別発言だ」と騒ぎになること間違いなしなので、使わないようにしましょう。

いちだんらく【一段落】(p.78)

今まで当然と思われていた事実も長く使われていると必ず反発する人が出てくるものだ。
予想どうり、これを「ひとだんらく」(p.1283)と言う風潮が出てきた。ある調査によると、これが65%を占めるという。
「いちだんらく」はすべて音読みでなんら異論はないが、「ひとだんらく」は「ひと」だけ訓読みで、残りは音読みにしているので耳障りだ。しかし、堅い音読みオンリーよりも訓読みがあったほうが円やかでよいという論法かもしれない。