おりたつ【降り立つ】(p.206)

「おりて行く」「おりて行って立つ」
う~ん、意味はわかるがこれは「東京方言」だろう。
例にあがっている「バスから降り立つ」は関西ではまず使わない。
「バスから降りる」で充分ではないのか。
東京では複合動詞が好んで使われる好例だといえる。

かいぼり【掻い掘り】(p.229)

「(魚をとったりするために)堀や池などの水を全部くみ出すこと。」
この語は寡聞にして知らなかった。
 同じ意味を表すことばに「池干し」「池ざらい」「ざっこざらえ」「じゃっかい」「ドビ流し」「ぽんつく」などがある。「三国」に「池干し」の記載はない。
筆者が小さかったころは「じゃっかい」と言っていた。これは関西方言かもしれない。

へ【屁】(p.1374)

「肛門からもれる、腸の中のガス。おなら」
関西弁ならではの表現が「(何もする事がないから)屁えこいて寝よか」
とか、子どもの遊びで「だぁるまさんが転んだ」を「坊さん(ぼんさん)が屁をこいた」
という。「ぼうさん」ではなくて「ぼんさん」である。
関西弁は品がない、と東京人の顰蹙を買うだろうが、そのユーモラスな言い方に関西人の笑いと人間味を感じる。これは文化のちがいだろう。